2013年7月9日火曜日

腹臥位でも顔の見える麻酔をするためには

 今日は、初期臨床研修を京都市立病院で終えたY先生が、新しくなった手術室を見学に来て下さいました。
後期研修三年目
ひと回り大きくなったY先生
Y先生は、卒後、京都市立病院で二年間の初期臨床研修を終え、京都第一日赤で、麻酔科の後期研修(専攻医)を選択されました。
 わずか三年間の時間ですが、その間に、新しい手術室が4室増えて、全部で10室となり、麻酔器、モニターが新しくなり、自動麻酔記録が導入され、エコーの器械が入り、吸入麻酔薬のデスフルランが導入され、応援医師を含めてですが、何よりも麻酔科医の数が増えて、当直制度も導入されるなど、ハードとソフトの両面での改革が進められてきました。

友あり遠方より来たる、また楽しからずや
片隅で麻酔の準備中のM先生がいちばん目立ってますよ


 Y先生は、今日応援に来ていただいていたK先生と同期で、顔見知りでした。偶然の再会に、お二人ともちょっと驚かれた様子でした。
 見学の後、ちょうど導入が始まるM先生の麻酔のお手伝いまでして下さいました。






クリーンルームでのオペの前に
手洗いをするA先生


 Y先生は、整形外科専攻医のA先生と一緒に、京都市立病院で初期研修をされました。四月の初めに、二人そろって卒後初めての研修を麻酔科でされていました。

 まさに「友あり遠方より来たる、また楽しからずや」ですね。









 ところで、先々週に引き続き、今週も腹臥位での食道のオペが入る予定になっています。そこで、腹臥位でも目や口元が観察できるように、と鏡付きの腹臥位用枕を試用することになりました。

 腹臥位になると、枕で目を圧迫したり、挿管チューブがキンクしたりするおそれがあるので、顔の見える腹臥位枕は、麻酔管理をする上で助かりますね。
下に鏡が敷いてあり、患者さんの目元、口元が
確認できます。

今日のモデルさんは少し胴体が短かかったようですね