2013年7月20日土曜日

ツバメ顛末記

今年帰ってきたツバメ
(3月22日)

今年の3月22日の記事にツバメが帰ってきたことを書きました。

昨年のツバメが作った巣。
ここに卵を産みました。


 このツバメは、昨年のツバメが作った巣で卵を産みました。









 しかし、卵かヒナの時期にカラスに襲われて、このツバメの子たちは全滅しました。

 ツバメは一シーズンに二度産卵します。二度目の産卵を待ち望んでいたら、6月の初めに新しい巣作りを始めました。よりによって、軒の内側ではなく、通りから丸見えの外側にです。これでは、カラスにどうぞ襲って下さい、というようなもので、今度もダメかも、と心配しながら見ていました。
通りに面した軒下に
新たな巣作りを始めました。
(6月2日)

上が通りに面した今年の巣
下は、内側の軒下に作られた
二年前からある巣。(6月9日)














 どうやら、新しい巣で無事産卵したようです。しばらく、じっと卵を温める親鳥の姿が見られました。
卵を温める親ツバメ(6月15日)

落巣したヒナ(6月29日)


 6月29日、事件が起きました。巣の一部が崩壊し、表の植え込みにヒナが一羽落ちていたのです。やはりカラスに襲われたのでしょうか?
 近所の男の子が見つけて知らせてくれました。まだ孵化したばかりで、目も開いていないヒナでした。
 とりあえず、箸の先に付けた水を飲ませたり、捕まえてきたクモを食べさせたりしましたが、とうてい人の手では育てられそうにないので、巣に戻すことにしました。このとき確認すると、巣の中にヒナは三羽いました。

 親鳥がエサをやりに戻ってくれるかどうか心配していましたが、その後無事に子育てを続けてくれたようです。
子育てに戻ってきた親ツバメ(7月6日)

 7月8日、再び事件が起きました。今度は、近所の子どもが虫取り網でツバメのヒナを落としてしまいました。二羽は元どおり巣に戻せたのですが、一羽は残念ながら、車にひかれてしまいました。

 結局、二羽が残り、その後は順調に育ってくれました。
 巣の一部が壊れているので、二羽でも狭い感じで、一羽はお尻を向けて巣にとまっている姿が目立ちました。
右の子ツバメはお尻を向けています。(6月19日)

 今朝見ると、けっこう大きくなったのに、まだ巣立たず、親鳥からエサをもらっていました。
親ツバメからエサをもらう子ツバメ(左)
(7月20日)

珍しく、二羽が顔を並べていました。
巣立ちは近そうですね。
(7月20日)

































 夏を日本で過ごし、秋になると、ツバメたちは南に渡りを始めます。
 二度の災難に遭った、この二羽の子ツバメたちが、来年も無事に戻ってきてくれることを祈りながら、毎朝、巣立ちの日を心待ちにしています。
夕暮れどき、五条通り側からながめた京都市立病院のシルエット