NHKの番組に『ダーウィンが来た!』という、地球上の生き物を紹介する番組があります。
ダーウィンは、ビーグル号に乗って、5年間航海を続け、ガラパゴス島にわたってその島独特の動物たちを観察した結果、進化論を唱えるようになりました。今でも、生物の進化といえば、ダーウィンの名前が挙がってきます。
だから、こうした生き物の番組には、ダーウィンの名がピッタリ合います。
一方、ダ・ヴィンチという人は、万能人でした。絵を描き、彫刻をし、いろんな機械を設計して製作し、人体解剖までするという、とんでもない人でした。実現はしなかったものの彼が空を飛ぶ装置を考えていたのは、残された素描から明らかです。
竹トンボから着想したと思われる ヘリコプターの絵 |
コウモリの羽を元に考えられた翼のデザイン |
ダ・ヴィンチによる脊椎の素描
恐るべき緻密さ!
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ダ・ヴィンチは、このように新しい機械の発明も工夫していた人であるとともに、医学(解剖)にも興味をもっていました。
ですから、手術を支援するロボットのネーミングとして、ダ・ヴィンチの名を借りてきたのは、ピッタリだったと言えそうですね。
今日の夕方、この天才ダ・ヴィンチの名まえをつけられた、手術支援ロボットが、京都市立病院の手術室に搬入されました。午後からのウロの手術が終わるまで、ダ・ヴィンチは、3番の室で待機していました。スタッフが一定のトレーニングを経た後、約一ヶ月後には、いよいよロボット支援下での手術が始まります。
コントローラー |
術野操作アーム |
さっそくダ・ヴィンチを操作するM先生(?) |
準備体操をするダ・ヴィンチくん