朝日を映す桂川 |
現地に着いたのは、午前7時前でしたが、すでに大勢の人出があったので、驚きました。考えてみれば、世間は土曜日が勤労感謝の日で、週末が連休。今日は、その二日目だから、京都観光の旅行者が早朝から散歩に来るのも当然と言えば当然ですね。
渡月橋付近の河原には、すでに沢山の観光客が カメラを構えていました。 |
嵐山は、ちょうど紅葉の真っ盛り。
渡月橋と紅葉の嵐山 |
午後からは、京都精華大学45周年記念事業として開催された『ダライ・ラマ14世 講演会』を聞きに、京都国際会館まで出かけました。
すっかり赤く紅葉した国際会館周辺の桜の向こうに、比叡山がゆったりと見えました。
京都国際会館から比叡山を望む |
講演会プログラムの表紙 |
ダライ・ラマ法王14世は、現在73歳。5歳のときに正式に14世として即位。1959年にラサにおけるチベット蜂起に対する中国軍の弾圧にともない、法王は亡命を余儀なくされました。法王、24歳のことでした。(講演の中でも、何度か自分は24歳で故郷の土地を失った、と言っていました)それ以来、法王は、北インドのダラムサラに住み、ここをチベットの政治運営の拠点としています。亡命生活は、50年になろうとしています。
その間、世界中を駆けめぐり、政治家や他の宗教家との対話ばかりでなく、医者や科学者とも対話をして、各方面に大きな影響力を与えています。
講演会場は満席でした。よしもとばななさんの講演とダライ・ラマ法王のお二人の講演の後に、お二人の対談、という内容でした。写真では、いつもにこやかな法王ですが、今日は生の笑い声を聞けただけで幸せでした。
講演後の質疑応答のときに、医師とおぼしき男性が「たとえば、癌患者の延命をどこまですればよいのか?」という質問をされました。その質問に、法王は「I don't know」と即座に答えられました。そして、その後に、どれだけ長くということではなく、どれだけ心おだやかに(calm)看取ってあげられるか、ということの方が大事なのではないでしょうか?と添えて答えておられたのが印象的でした。
会場で先行販売されていた書籍を 買いました |