江戸時代、葛飾北斎が冨嶽三十六景にさまざまな富士山の姿を残しましたが、こうした絵や山岳信仰への影響を総合して、「文化遺産」となったようです。以前に、空き缶などの環境汚染で自然遺産から漏れていただけに、ちょっと複雑な思いを含んだ喜びです。
そんな人間の思惑を超えて、富士山はやはり美しくそびえています。カバー写真は、去年の秋に、郡山での学会に出席した帰りに新幹線の車窓から眺めた富士山です。
北斎の冨嶽三十六景からの絵を少しながめてみましょう。
O先生のノートより |
さて、研修医の頃というのは、見るもの聞くもの珍しい時期ではないでしょうか?上級医から聞いたことをノートに書き留めて、時間が経ってから見返すと、何でこんなつまらないことを書き留めたのだろうと思うこともあるかもしれません。でも、大事なことも些細なことも最初は区別ができなくて当然でしょう。
研修医のO先生のノートを見ていて、自分自身が昔に書いていたノートを思い出しました。
麻酔導入中のO先生 |
奥野宣之氏のノート術はユニークです。とにかく何でもかんでもA6サイズのノートに時系列で記録していくというものです。
それこそ、思いついた企画案や講演会の内容から、昼食で食べたレストランのレシートや新聞の切り抜きまで、すべてをノートに収めるのだそうです。
時系列は、年号月日を8桁の数字列(たとえば、今日だったら20130624といった具合に)で表します。これをパソコンで検索タグをつけて整理しておけば、関連した項目を見つけられるのだそうです。
奥野宣之『情報は1冊のノートにまとめない』 (ナナ・コーポレート・コミュニケーション) |
初期研修期間は、あちらの科、こちらの科とローテーションするので、たぶんこのように時系列でノートをとるのが、適しているかもしれません。人の記憶は、「あれは、確か麻酔科を回っていた頃に読んだ本だ」といったように時間の経過で思い出せることが多いのではないでしょうか?
今日のお土産
専攻医のK先生が、東京ミルクチーズ工場のクッキーを差し入れて下さいました。チーズの塩味がきいたクッキーでした。ありがとうございました。