京都市立病院の新棟の工事も、年末年始はお休みです。
京都市立病院の北側にあった京都府医師会館は新築移転に伴って取り壊されました。今は、すっかり更地になって、松原通りから病院の北館と新棟が見通せるようになっています。
よく見ると、新棟の屋上には風力と風向をみるための吹き流しが立っていました。そういえば、今度の新棟には屋上にヘリポートができるのでした。
京都市立病院の外来玄関口には、市バスの接近表示盤が置かれていて、患者さんの利便を図っています。
京都市の交通局は今年が100周年でした。ピンクや黄色で絵が描かれた百周年記念バスも運行していました。
京都市には、かつて市電がありました。この「市電」(チンチン電車)は、実は交通局が運営する以前から、京都電気鉄道によって、京都の街を走っていました。この路面電車は1895年(明治28年)にできましたが、これは日本で初めての路面電車だったそうです。
当時の路面電車の走る速さは時速10km程度。それでも、雑踏や街角、橋の上などでは歩行者に気を配る必要がありました。
そこで、電車の前9メートル以内を先行して、昼は旗、夜はちょうちんをもって「電車がきまっせえ。あぶのおっせえ。どいとくれやっしゃ」と叫びながら線路を走る「先走り」と呼ばれる少年がいたそうです。
彼らは12歳から15歳の男児で、用のない時は、路面電車の前の台に乗っていたそうです。
この当時の「市電」は、梅小路公園の蒸気機関車館の西側にチンチン電車として当時の姿を残して、今も走っています。一回300円で乗ることができます。
それにしても、路面電車の前をちょうちんを持って走っていたなんて、のどかな時代があったものですね。