本を求めて四条河原町に出たついでに、四条大橋の東にある南座まで足を伸ばしました。南座では、この時期、歌舞伎の顔見世興行があります。南座の正面には、顔見世に出演する役者の名札(まねき)が掲げられています。
この、まねきに使われている書体は、黒々とした、勘亭流という独特の書体です。
まねきを掲げることを「まねき上げ」といいます。毎年、11月末の吉日を選んで「まねき上げ」が行われますが、今年は、11月26日に行われました。
顔見世興行に行くと、中の受付で、翌年の「歌舞伎カレンダー」が買えるのですが、南座の地下にある事務所に行くと、顔見世を見なくても、手に入れることができます。
いつものことながら、顔見世が始まると、京の街は師走だなぁ、と感じます。
帰りに、阪急を西院で降りると、高山寺の大いちょうの木が半分くらい葉を落としていました。冬は駆け足で近づいているようですね。
え?今日は麻酔に関係ない話だろ、ですって?
いえいえ、今日買い求めた本は、
有吉佐和子の『華岡青洲の妻』
でした。