2012年12月10日月曜日

デスフルラン見参

 今朝はとうとう雪になりました。京都市内で雪になるのは例年よりも5日ほど早いとか。
 自宅の前のバス通りも、凍結こそしていませんでしたが、雪が積もっていました。











京都市立病院のあたりは、さすがに雪の量は少なかったのですが、昼頃までは雪がちらつく天気となりました。


  病院の南駐車場の片隅にある白いサザンカの花ごしに、新棟の最上階が見通せました。


 さて、京都市立病院麻酔科では、21年ぶりに発売された吸入麻酔薬デスフルランを導入する方向で検討をすることになりました。今日は、ドクターKがさっそく使いました。  











 デスフルランの特徴として、
 ①MACが成人では6%と高い
 ②生体内での代謝率が0.02%と低い
 ③血液/ガス分配係数が0.424と小さい
 の三つがあげられます。

 から、デスフルランは麻酔の導入、覚醒が早く、覚める直前まで高濃度でデスフルランを流していても5分以内に覚めてしまいます。
 また、から、肝腎機能の低下した患者さんでも安心して使えます。
 ただ、から、高流量でデスフルランを使うと、消費量が増えてしまうので、低流量麻酔をこころがけるのがよいようです。
さらに、デスフルランは、気道刺激性が強いので、セボフルランのように、緩徐導入には向きません。
 今日の症例では、プロポフォール、フェンタニルそれにロクロニウムで導入し、挿管した直後からデスフルランを投与開始していました。




今日は、京都市立病院唯一の売店で昼の弁当とお菓子を買ったところ、偶然、合計が777円というラッキーセブンになりました。何かいいことがあるかとワクワクしていましたが、先週末に埼玉県大宮で開催された、日本産科麻酔学会に出席された、ドクターNのお土産の黒糖バームクーヘンをおやつにいただきました。とてもおいしかったので、きっとこれがいいことだったのかも。