2013年1月16日水曜日

救急救命士の卵でもたのもしい

 今日は、午後から、国道十条にある救急救命士養成所へ気管挿管プロトコールのシミュレーション実習の講師として出張しました。

 救急救命士は、薬剤投与および、気管挿管が一定の研修後に認められます。救急救命士養成所で訓練を受ける生徒は、講義と実習を経て、国家試験に合格すると、救急救命士の資格が得られます。気管挿管に関しては、さらに病院で30例の気管挿管を経験した後に、気管挿管認定救急救命士の資格が与えられます。

シミュレーター人形のSaveMan







 今日は、シミュレーター人形を用いて、現場に到着して、心肺停止を確認し、メディカルコントロールの指示の下に気管挿管、血管確保の後、薬剤(エピネフリン)をするという流れを訓練しました。


 29名の生徒が5班に分かれて、それぞれ一体ずつシミュレーター人形を用いてトレーニングします。




 この人形は、喉頭展開がけっこうむずかしいので、ふだん絶飲食の上、筋弛緩薬を投与された手術前の患者さんと比べると、かなり挿管はむずかしいのです。

 さらに、実際の現場ではたいていフルストマックで、異物で気道が閉塞していたり、吐物で視界が遮られたりしています。




気管挿管プロトコールにのっとって実習中の生徒たち
心マの後は汗だくに
今回は、みなさん消防局の救急隊出身者でしたので、現場での救命活動の経験がありました。
 そのため、動きやお互いのコミュニケーションの取り方などはキビキビとしていて、傍らで見ていても頼もしく感じました。












 この実習を経て、晴れて救急救命士となり、気管挿管認定も受けられ、現場で蘇生ができるようになれば、と願っています。

将来は、救急車で現場へ駆けつけ
ひとつでも多くの命が救えますように