2013年8月27日火曜日

スニフィングポジションとは?

 今週から、2年目研修医のSm先生がローテートされます。しばらくは、2年目研修医のKb先生もおられるので、ここしばらくは、2年目が二人となって、麻酔科のスタッフは充実しそうです。
中央で術野を見下ろすSm先生

 3番手術室では、午後から手術支援ロボット、ダ・ヴィンチの本格稼働に向けてシミュレーションが行われました。今日は、麻酔科からもEt先生が参加されました。
 ロボットによる前立腺全摘手術で、麻酔上で問題となるのは、やはり体位でしょうか?約30度の頭低位となるので、これまでの経験では、固定とそれに伴う頭血腫や顔面浮腫などへの対応がけっこう大変だそうです。
ダ・ヴィンチのシミュレーション後も
打ち合わせを続けるダ・ヴィンチチーム

 さて、全身麻酔の導入時、喉頭展開をする前に、頭を高めの枕にのせて、いわゆる「スニフィング・ポジション(sniffing position)」にするとよいと言われています。日本麻酔科学会編の『麻酔科学用語集』では「嗅ぐ姿勢」と訳されています。
 「朝の空気を嗅ぐ」というロマンチックな表現もありますが、ぼくが気に入っているのは、'ESSENTIAL ANAESTHESIA for medical students'というイギリスで出版された学生向けテキストの解説と写真です。そこにはスニフィング・ポジションとは、"taking the first sip from a full pint of beer"つまり、「コップになみなみとそそがれたビールの最初の一口をすするときの姿勢」ということです。著者の一人が実演している写真がまた、ユーモラスです。
撮影後、ビールは飲んだのでしょうか?

今日のお土産

 週末に東京へ研修に行かれたTm師長さんから、東京カンパネラというお菓子をいただきました。
いつもありがとうございます。
三層のラングドシャ生地にクリームが挟まれたお菓子
東京のお菓子の定番を狙っているようですが、
ネーミングでは東京ばななのような意外性がありませんね