2013年8月1日木曜日

ダ・ヴィンチ ニュース

 今日、オペ室のTm師長さんから「ダ・ヴィンチ ニュース」のようなものが出せないだろうか、と相談を受けました。

ダ・ヴィンチのアーム部分


 先日オペ室に搬入された、手術支援ロボットのダ・ヴィンチは、院内でもけっこう関心がもたれているらしく、実物を見学したいという声が上がっているのだそうです。そこで、オペ室から病院全体に向けて、ダ・ヴィンチのレポートのようなものを発信してはどうだろうか、という意見が出たのだそうです。

ダ・ヴィンチのコントローラー





 遠隔操作ができる手術支援ロボットというのは、元々は、アメリカで開発されたものです。戦地で内視鏡下の手術が必要となった兵士に対して、本国にいながら内視鏡手術の操作ができるように、という目的で考え出されたシステムだったようです。








 ダ・ヴィンチを用いるメリットは、患者サイドにとっては低侵襲で術後の疼痛も少ないということです。また、術者サイドのメリットは、清潔なガウンや手袋をせずに、長時間の手術でも、座って操作ができるという点です。
 ただ、現状では、保険適応となっているのが泌尿器科の前立腺癌手術のみ、となっています。したがって、京都市立病院でも、まず泌尿器科が率先してダ・ヴィンチを導入した手術に取り組むことになっているのです。

 泌尿器科部長のSg先生は、日ごろの泌尿器科手術と外来診察、病棟回診の合間をぬって、手術室の片隅で、連日夜遅くまでダ・ヴィンチの操作のトレーニングをされています。
手術室の片隅でダ・ヴィンチのマニュアルをながめるSg先生


 明かりを落とした手術室の中でダ・ヴィンチを見ると、いかにも近未来のシステムという感じが漂っていますね。
ジャズのピアノトリオを思わせるたたずまいですね
アームがドラムス、モニターはベース
そしてコントローラーがピアノ…

メイヨー台に載せられた、アーム操作練習用の道具