2013年8月16日金曜日

カプノのゆらぎと送り火のゆらぎ

 臨時の外科手術を担当していたMw先生は、そろそろ手術が終わりかけ、自発呼吸の努力が出てきたので、ベンチレーターの設定をプレッシャー・サポート・モードに切りかえました。

 すると、カプノメータの吸気相に、呼吸の周期よりも短い周期の、ゆらゆらとした波が現れました。


緑のカプノメータの波形の吸気相に現れたゆらぎ

走査速度を25mm/秒と心電図と同じにすると、
心拍数と同期していることが分かります。

 これは、cardiogenic oscillation(心原性オシレーション)と呼ばれるもので、胸腔内で、心拍動によって、肺がリズミカルに振動することによって生じる波形です。心電図やパルスオキシメータの走査速度とカプノメータの走査速度が異なるので、同期しているようには見えませんが、ふたつの走査速度を同じにすると、カプノのゆらぎと心電図あるいはパルスオキシメータの波の周波数が一致していることが分かります。

 さて、今日は五山の送り火。お盆のフィナーレです。
 夕方の6時台。いつもだったら帰宅ラッシュで混雑する病院前の五条通ですが、今日の西行き車線はガラガラでした。
 東へ向かう車は大文字の送り火見物に向かう車たちでしょうか?
五条通。京都市立病院前。
手前が西へ向かう車線。ガードレールの向こうが東行き。

 お盆に帰ってきたご先祖の霊は、この五山の送り火をたよりにふたたび空へと帰って行きます。
午後8時過ぎ。最初に点火された右大文字