2013年8月15日木曜日

「お盆は休日ダイヤ」のナゾをめぐって

 昨日、お盆の休日ダイヤであせったMw先生は、今日は余裕をもって出勤されました。

 朝、開口一番、「うちのダンナに聞いたら、やっぱりお盆は休日ダイヤになることなんか知りませんでしたよ」と言われました。
Ikさんは蚕ノ社から西院(さい)まで
嵐電に乗って通勤されます。

 ナースのIkさんは、昨日Mw先生とお盆は休日ダイヤだという話をしていたときに一緒にいたにもかかわらず、嵐電が休日ダイヤになっていたことをすっかり忘れていて、今朝、目の前を行く嵐電をながめながら、「何でこんな時間に走るんやろ?」と不思議に思った直後に、今日は「お盆は休日ダイヤ」だったことを思い出したのだそうです。
パトトレインとレトロトレインの
二両編成連結部
(嵐電の場合は、ふだんより本数が減るだけではなく、通勤時間帯は二両編成であったものが、一両編成になって運行しているので、いつもよりかえって満員状態になるのだそうです)

 これらの話を聞いて、この「お盆は休日ダイヤ」というのは、ひょっとしたら全国共通ではないのではないかと思いいたりました。そして、今日一日かけて、オペ室スタッフをつかまえては、出身地でのお盆ダイヤについて調査をしてまいりました。
 すると、このお盆ダイヤというのは、実は地方によってさまざまだったことが判明しましたので、ご報告いたします。
西院駅を発車するパトトレイン
このラッピング電車は、今年三月で引退する予定でしたが、
住民のリクエストで今も継続して走っています

滋賀県の彦根出身のAhさんは、「私のところは公共機関がなくて、みんな車で走り回るところですから盆も正月も関係ないですね」
 山口県出身のOmさんも、「バスがもともと1時間に1本しか走っていないようなところですから、お盆で減らすって言ってもね…」
 愛知県も郡部の出身のFm先生も同じように、「バスは1時間に1本だから、お盆でも関係ないっす」という答えでした。
 島根で看護学校を過ごしたTgさんも「もっぱら車で走り回ってましたね」との答え。
 ということは、公共機関の発達が乏しい地域では、お盆に通勤客が減少することもないので、どうやらお盆ダイヤというのはなさそうですね。
三条通りを行く江ノ電型嵐電

 地方都市にはお盆ダイヤがないのか、というとそうでもなく、おばあちゃんが高知にいるという、ナースのYbさんは、「高知のおばあちゃんとこは、お盆にはバスが休日ダイヤで走っていましたよ」という返事でした。
 福島県出身のナースマンのAnくんに聞くと、「福島でもお盆ダイヤはあったと思いますよ。でも、あまりお盆には家に帰ってないから自信ないですけど…」(う〜む。たまには親孝行をしに帰郷するように!)
らんでんフェスタで展示された江ノ電型車両
嵐電と江ノ電は姉妹提携しています

 では、都市部はどうかというと、大阪出身の外科のMd先生は、「そー言えば、確かお盆は土曜か休日のダイヤになってましたね」と、すぐに答えが返ってきました。
 神戸は意見が分かれました。Mk先生は神戸から来られているのですが、「神戸にはお盆ダイヤはありませんね」と断言されました。
 神戸まで走っている阪急電車には「お盆は休日ダイヤ」があったはずなのに、不思議だなと思って、同じ神戸出身のナースのTgさんに聞いてみると「お盆ダイヤはありましたよ。ポートライナーも休日ダイヤでした」という反対の証言が得られました。
 日本の首都、東京はどうかと思って、卒後東京で医師の修行をして来られたTs先生にうかがってみると、「お盆も普通通りのダイヤだったようですよ」という返事でした。
北野白梅町駅に停車するレトロ型嵐電
嵐電の路線では、どこかで誰かが
カメラを向けて嵐電の写真を撮っています

 都市部は不可解です。
 都心では、お盆に通勤客が減ると思われるのですが(実際、Ts先生は、お盆は交通機関がすいていると実感されているそうです)、おそらく人口が多すぎて、少々通勤客が減っても平日は平日なりに、かなりの利用客があるのかもしれませんね。
 かえって、大阪、京都、神戸といった中都市ほど、通勤客の減少というのが目立ち、私鉄やバスの運行に影響を与えるのかもしれませんね。


 「お盆は休日ダイヤ」のナゾはまだまだ深そうです。
右:嵐山行き 左:四条大宮行き
この西院駅前の四条通りには、遮断機がありません