2013年12月27日金曜日

新館手術室での初の避難訓練

 今日は仕事納め。
 臨時の手術が3件入りましたが、今日は午後から手術室の避難訓練がありました。

 今年は、
①新館手術室で、全麻下仰臥位での甲状腺癌手術中(標本摘出後、頸部郭清時に血管損傷して出血中)
②同じく、新館手術室で、全麻下側臥位での胸腔鏡下膿胸の手術中(剥離中に出血し、プローリンで縫合中)
③本館手術室で、早期胎盤剥離のため、脊麻下緊急帝王切開術中(ベビーは生まれて胎盤娩出中。出血が多く血圧は70mmHg台)
という手術設定でした。

 また、災害は、「近畿圏で震度7の大地震が発生。手術室内では火災が発生して、一部のドアが使用不可能となる。廊下には器材が散乱しており、本館側は照明が復旧せず」というもの。そして、今年のさらなるミッションは、「患者さんを手術室外に運び出すのみならず、1階まで降ろす」というもの。しかも、「地震のために、エレベーターは使用不可」という設定でした。
避難訓練前の状況説明
それぞれの患者さん役とスタッフ役は、各手術室でスタンバイします。
耳鼻科頸部郭清中
産科帝切中










呼外膿胸手術中


模擬手術進行中

 地震の発生後、室内の照明は消えます。復旧まではまっくらに。手術室内の全体の状況を把握して、麻酔科部長と手術室師長との協議で避難することが決定されます。それぞれのチームで工夫して、患者さんを外に運び出します。




 今年は、さらに階段を降りる、という難題が…


 訓練終了後は、ビデオを見ながら反省会。おつかれさまでした。


 助け出された産婦さんも、こんなに元気になりました。