2013年12月1日日曜日

たかがチョコ、されどチョコレート

今日から師走。
有明の月は、さらに細くなりました。今日は月齢28.0。
右上の雲間に、カミソリで傷をつけたような細い月が見えます。


 1995年(平成7年)のバレンタイン・デーは、病院ではほとんどチョコレートが贈られませんでした。本命チョコは知るよしもありませんが、少なくともいわゆる「義理チョコ」は姿を消しました。

 これは、その年の1月17日に起こった、阪神・淡路大震災の影響と考えられます。義理チョコにお金を費やすくらいなら、被災者への義援金にあてようと多くの人が考えたからだったようです。
 翌年からは、「義理チョコ」は復活していたようです。でも、この年以降、世界から天災がなくなったわけではありません。戦争や飢えは、地球上のどこかで慢性的に続いています。

 今朝の京都新聞の記事によれば、共栄火災海上保険では、女性社員たちの自主活動として、1993年から毎年バレンタインの時期に「義理チョコあげたつもり・もらったつもり」募金を行っているそうです。記事によれば「過剰な義理チョコ贈答を自粛し、その分のお金を社内で集め、医療支援や水田作りなどのためにアフリカへ贈る運動」なのだそうです。来年は、第22回目のチャリティ募金になるとのことです。

 鎌田實先生は、イラクの小児ガンの子どもたちを支援する「チョコ募金」活動を、2006年から続けておられます。イラク戦争で使われた劣化ウラン弾が原因で、同国で小児ガン患者が増えていると言われています。鎌田先生がこの「チョコ募金」を思いついたのは、「バレンタインに少しでも、困難な状況にある子どもたちのことを考えてほしい」との思いからだったそうです。
今年の「チョコ募金」の
チョコレート缶のデザイン

 1口500円の募金をしてくれた人に缶入りチョコを贈る。ハート形のチョコは六花亭が原価で提供しているそうです。缶のふたの絵は、イラクで闘病中の子どもたちの絵を使っています。今年の絵は、イラクのマフマディヤという町出身のファートマちゃん(9歳)のもの。マフマディヤは、2003年のイラク戦争時に劣化ウラン弾で激しく攻撃された町。その当時おなかの中にいたファートマちゃんは、4歳で白血病になりました。現在は、治療が無事に終わって、元気に学校に通っているそうです。

 「チョコ募金」の受付は、明日、12月2日(月)から。詳しくは、JIM-NETのホームページで。