2013年1月2日水曜日

一日遅れのご来光

 昨日のご来光は自宅から見たので、今日はぜひとも電線などに邪魔されない場所で見たいと思い、日の出前から京都大学桂キャンパスまで足を伸ばしました。

京大桂キャンパスの陸橋から見た時計台
京大の理工系学部の研究室のほとんどが、左京区内のキャンパスから、ここ桂キャンパスへ移転してきています。

 ここにある時計台は、左京区吉田キャンパスにある時計台と違って、壁面にLEDが埋め込まれた最新型の時計台で、側面に絵や文字を浮かび上がらせることができるのです。





夜明け前の東山をのぞむ。
画面右4分の1あたりの山の端近くの赤い光が京都タワー。
この辺が京都駅です。





 道路をまたいでクラスター間を結ぶ陸橋の上からは、東山の穏やかな山並みが見通せます。

 冬至を過ぎて間がないので、太陽は、かなり南から昇ってきます。






  すっかり太陽が昇りきっても、薄雲のフィルターのお陰で、太陽を肉眼で直視できました。

京大桂キャンパスから日の出をのぞむ。
左手は、生協の学食、カフェテリア。

  日の出のことを英語では'the sunrise'と言います。でも、山の端から現れる太陽を見ていると、'emergence'という言葉の方が適切に思えました。

 この'emergence'、救急という意味ではありません。
 救急は'emergency'です。
 'Emergence'は、水中から潜水艦が浮上するときなどに使われる言葉で、「現われ出る」とか「浮かび上がる」という意味になります。


カフェテリアの窓に映る太陽


 実は、麻酔の用語でも、この
'emergence'が使われています。麻酔の領域では、これは「覚醒」と訳されます。

 全身麻酔から覚めるときのことを、
「覚醒」と呼びますが、このときの様子が、ちょうど水中から潜水艦が浮かび上がってくるような感じ、ということなのでしょう。