2013年1月30日水曜日

予算の都合で一部紙時計??

 京都市立病院の新病棟には、まだナゾがありました。

左手上方に怪しい時計が…
エレベーター横の壁にかかっている時計が、紙製なのです。まだ、全部の内装が仕上がっていないので、このまま紙で押し通すのか、単なる将来取り付ける位置を示しているだけなのかは不明ですが、当ブログでは、今後、この「紙時計のナゾ」を追って行きたいと思います。

ナゾの紙時計





























 ナゾの時計といえば、新設されるICUの時計もナゾに満ちています。

ICUのベッド毎にある壁時計
ICUでは、ベッドが置かれるであろう場所の患者の頭側の壁に、ベッド毎に時計がついています。患者さんのためなら、頭側の位置は首を後ろにそらして見なければならないので、ちょっとしんどい体勢になりそうです。

 今後運用されていくときに評価できるので、これも注目して行きたいと思います。












 ナゾと言えば、西院にあるギター教室の看板もナゾのひとつです。

ギター教室の鏡文字
「ギター教室尚永」を始めとした文字が鏡文字になっているのです。よく見ると、「創立1962年」の文字だけは、正字になっています。

 これは、広告看板などに書かれる字体のデザイン(タイポグラフィ)の一種かもしれません。とにかく、目を引く、という意味では看板を鏡文字にするのはひとつの手法かも知れませんね。














 藤本健太郎氏の『タイポさんぽ 路上の文字散歩』[誠文堂新光社]では、「看板タイポというものは可読性がすべてではないなと実感させられる事例だ」といって、いろいろな看板の文字が紹介されています。目を引く、しかも伝えたい情報が伝わる、という看板は巧みな看板だと言えそうですね。
岡山駅前で見かける「南京楼」の看板
(藤本健太郎、前著より)

蒲田駅前の「舞」
(同上)
紙時計やICUのベッド毎の時計は、確かに目は引きますが、伝えたい情報が何なのかが明確ではありません。やはり、今後とも追跡して行きたいと思います。