2014年1月26日日曜日

人はなぜ作文するのか?

 京都市立病院の南駐車場入り口ゲートから、来春開校予定の看護大学の新校舎が見えました。新棟増築に伴って、2月からは、いよいよ北館の取り壊しが始まります。

 今、世界中で書かれているブログの数ってどれくらいあるのでしょうね?
 ブログが登場してから、文章を書いてみようという人の数は、原稿用紙やノートあるいはワープロ時代に比べると、きっと増えているに違いありません。

 井上ひさしさんの『自家製文章読本』の中に、「文章を書くときの燃料」についての記述があります。

「なんのために、なにを、どのように書こうとしているのか。それを必死に考えることがとりあえず文章の燃料になる。
 なんのために(目的・動機・用途)
 なにを(文章の中心思想)
 どのように(語り口・文章形式[フォーム]・文体)
の三点…」

 そして、『井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室』では、文章で大事なこととして、次の三つが挙げられています。

 ・誠実さ:人の言葉でなくて自分の言葉で
 ・明晰さ:自分のものの考え方の展開とか、自分が今、何をやろうとしているかをしっかり知っている、という意味の明晰さ。
 ・わかりやすさ






 日垣隆さんは、『つながる読書術』の中で、「三手くらい先を考えなければ、文章は書けない」と言っています。

「書きたいことがある。自分はこう思っている。たぶんこういう人たちが読むだろうが、読んでどう思うだろうか。自分は格好いいと思っているけれど、『こいつはバカだ』と笑われはしまいか。ここまで書いたら名誉毀損になるのではないか…」

 ここまで先を読んで文章を書いているので、日垣さんは、「どう書くか」より「どう読まれるか」を優先しているのだそうです。





 この『京都市立病院麻酔科ブログ』の場合は……
 とりあえず、読んでいただけるだけで感謝しております。ありがとうございます。