2013年4月4日木曜日

円いばかりが瞳孔じゃないのだ

 京都市立病院の南駐車場の桜は一昨日の雨にも耐えていましたが、そろそろ散り初めみたいです。













モニターを見つめるS先生


 今日は、これから毎週木曜日に京都市立病院麻酔科にみえるS先生が、「やぎのたまご」という福知山のお菓子をたずさえてやって来られました。

 やぎのたまごは、山羊乳と山羊のチーズを使ったお菓子です。

 白いたまごと黒いたまご、そしてピンクのたまごがあります。

 やぎのたまごには「やぎ姫のひとり言」というしおりが入っていて、なかなか可愛らしい口上が載っていました。
やぎのたまごの箱はふたつ組み合わせると
やぎの横顔が完成します。
下は、白いたまごとピンクのたまご
 ところで、このやぎのたまごの箱に描かれたやぎの瞳孔は、ほぼ円状になっていますね。しかしながら、実際の山羊の瞳孔は円形ではありません。
 やぎの瞳孔は、横長の長方形なのです。
 動物の瞳孔というのは、実際さまざまな形をしています。
 ヒトの瞳孔はたまたま正円形なので、「瞳孔の径4ミリで左右差なし」などという表現ができるのですね。ヒトの瞳孔が正円形だったことは、医療関係者にとっては幸いであったと言えるかもしれません。そのことは、下の図をみていただくとなっとくしていただけると思います。
最上段のカエルなどは、縮瞳していく過程で
形がいろいろ変わります。
最上段のGECKOはヤモリです

サメやエイ、硬骨魚のたぐいになると
もう好きにして、といった感じの
瞳孔の形をしていますね

上の瞳孔の絵はJack H. Prince ; Comparative Anatomy of the Eye (1956)を参考にしました。