昨年は(ということはつまり、現一年目研修医の)選考面接官を初めて仰せつかりました。一度の面接で、学生の人となりを見抜いて、京都市立病院にふさわしい人物を選ぶ…などと考えただけで、こちらの方が緊張してしまいました。
I先生の第一印象はこんな感じでした |
医師2名、看護師1名、事務官1名で、研修希望者一人ずつと面接をしました。あらかじめ、聞くべき質問事項はいくつか決まっていて、4名の面接官で分担して質問をすることになっていました。
去年の面接の一人目に当たったのが、実は、この4月から麻酔科で研修をしているI先生でした。いの一番の面接ということで、彼女も緊張していたでしょうけれど、面接をするこちらの方も正直ドキドキしていました。
松井証券の代表取締役社長の松井道夫氏は、評価にあたっては、定量的に数字を積み上げるだけのスタイルを排して、面接を重視した、きわめて感性重視の手法で行っている、と言っています。率直に言えば「好き嫌い」に基づく評価なのだそうです。
松井氏は「好き嫌い」で評価することについて次のように言っています。
「そもそも、どんなに精緻な定量的・評価基準を導入したからといって、完璧に客観的な人事評価制度など存在しないのである。ある意味、評価とは実に感情的・主観的なものであると割り切ったということである。」
(松井道夫『好き嫌いで人事』(日本実業出版社)より)
研修希望者の面接に臨むにあたっては、この松井道夫氏の考え方が支えになりました。要は、その人と一緒に仕事をしたいと思うかどうかで判断すればよいのだと、割り切れたのでした。
今日のお土産。
専攻医のM先生のご母堂が広島での学会に出席された折りに求められたお土産を、麻酔科にさしいれて下さいました。
粒あん、抹茶あん、こしあんの 三種詰合わせ |
もみじというよりやっこ凧のよう 二匹のシカの焼き印がかわいい |
こしあん生もみじ断面 |
生もみじまんじゅうというのは初めて見ました。食べてみると、餡を包んでいる皮が、少しもっちりした感じの生焼き菓子風になっているのでした。
M先生のお母さま、ありがとうございました。