医者も 「月給取りや先生になったらアカン」 のかもしれませんね。 |
瀬戸氏は、子どものとき、父親から「月給取りと先生になったらアカン」とよく言われていたそうです。
「昭和10年頃の月給取りは、毎日、会社に行けば働いても働かなくても月末には給料が自然に入ってくる。だからどうしても自分の人生に甘くなり、安易な生活を送ることになる。先生はあがめられるたびに傲慢になる。人は謙虚でなければならない」と父親は言いたかったのだろう、と瀬戸氏はふり返っています。
日経新聞の『私の履歴書』をまとめた単行本『月給取りになったらアカン』(日本経済新聞出版社)の中では、瀬戸氏が考えるリーダーとなる人の姿勢について書かれています。
「よい人材をいかにやる気にさせるかがリーダーの役目である。人は宝であり、やる気を起こせばいくらでも動いてくれる。
やる気を起こさないのは、当人が悪いのではなくて、マネジメントが悪いからだ。」
「社員は役者、リーダーは演出家」
「リーダーは、いろいろな人間と話し合い、意見をくみ取ることで全社一丸の体制をつくり出す必要がある」
「リーダーは、目標を達成するために組織の先頭に立って一番つらい仕事をする」
「リーダーは情報のるつぼでないといけない。情報のないリーダーは組織にとって無害ではなく有害なのだ。だからこそ、リーダーは現場の実態を知らなければならない。リーダーにこそ、現場の変化を感じて、『変わる』『変える』という姿勢が求められるのだ」
瀬戸雄三。享年83歳。合掌。
ホトケノザ(シソ科) |