同じく、香川大学出身のK先生と一緒に、一日手術室の中で麻酔と手術を見学されていました。
第5頸椎のあたりで、咽頭のラインから 喉頭のラインへ移行するところに 中二階に上がるような段差があるのが わかるでしょうか? |
頭頸部のレントゲン側面像で観察するとよく分かるのですが、咽頭のラインと喉頭のラインというのは、一直線上にはなくて、喉頭のラインの方が、少し前方にシフトしています。ですから、気管チューブの先端が声門に届いたら、「しゃくりあげるように」チューブを進めると結果的に気管のラインにチューブを進めることができるのです。ちょうど、階段を中二階に上がるような感じでしょうか?
慣れないうちは、どうしても奥へ入れようとして背面に向かって気管チューブを進めがちなのですが、これではなかなかうまく挿管ができないようです。
今日のお土産。
夙川 クッキーローゼ チョコレートとバニラのお花のクッキーです。 夙川で生まれて育ち、お客様に心をもめて焼いております。 |
このお店は、知る人ぞ知る、有名なクッキーのお店なのだそうです。
ふぞろいだけど無農薬のレモン |
また、O先生のご実家にはレモンの木があって、たくさんのレモンも持ってきて下さいました。無農薬なので、皮まで安心して食べられるとのことでした。
ミッシェルバッハの紙袋とレモンの実を並べると、けっこうサマになっていました。
かつて、梶井基次郎の『檸檬』という短編小説には、レモンを爆弾に見立てて、京都の河原町にあった丸善で、積み上げた画集の上に、このレモンを置いて帰るというエピソードが出てきます。
しかし、この河原町の丸善も今では店をたたんでしまい、跡地はカラオケビルになっています。主人公がレモンを買い求めた寺町通りの果物屋は、まだ健在みたいです。
京都に丸善がなくなったのは、時の流れとはいえ、少し淋しい気がします。