はや夏日です。
バラの花が太陽のエネルギーを吸収して、目一杯開いていました。
研修医一年目の先生方は、五月の連休明けから院内の当直のローテーションに組み込まれます。
昨晩は、目下麻酔科ローテーション中のI先生が当直でした。
麻酔科では、研修医の先生方が当直明けの日は、症例を割りふりません。一日フリーなので、自らのペースで術前訪問や術後診察を済ませて帰宅できます。
当直明けのI先生 カメラを向けると、シャッターを切るまでに ウツラウツラ… おつかれさまでした |
コールがなくても、横になって眠っている間に呼ばれて、もしも目がさめなかったりしたらどうしよう、などと考えていると、横にもなれずに起きていたそうです。
結局、夜中に仮眠できたのは合計2時間程度だったとか。
当直の疲労をすっかり回復したY先生(左) 今日は麻酔器Apolloを駆使してフル回転 |
Y先生もI先生と同じで、ひと晩中ベッドの上に座っていて、眠れたのは1時間程度だったそうです。
月曜日は腫れぼったい目をして手術室に顔を出していましたが、こんな状態で麻酔を担当されたら、患者さんも不安に思われるに違いありません。
昨日十分に休養をとったので、今日は、K先生の指導の下に朝から元気に麻酔科研修をされていました。
麻酔科の研修は、疲労が重なって判断が鈍ると、インシデントやアクシデントにつながりかねない要素をはらんでいます。以前は、麻酔科をローテーション中の研修医には、当直に入ってもらわないように配慮していたこともありました。
救急室の状況を見ると、最近は救急車の受け入れも多く、当直に当たった研修医の先生方は、夜間ほとんど眠れないようです。このような状況ですから、医療安全の観点からも当直明けは、オフにするのがいいように思われます。
「赤ちゃんの牛乳を買ってきてほしい、とママに頼まれたみいちゃん。…… 困難に直面する度に、みいちゃんの胸は不安と緊張でぱんぱんにふくらんでいく。でも、しっかりと芽生えた強い責任感が、前へ一歩、足を踏み出させる。」(門倉紫麻さんの解説より)
1977年発行のロングセラー絵本 『はじめてのおつかい』(福音館書店) |