2012年12月18日火曜日

ふたつのスタバから考えたこと

 京都市立病院の近くには、スターバックスの店がふたつあります。それも、わずか2-30mの距離を隔てて、です。こんなに近くに二店もあって、経営が成り立つのだろうかと心配になりますが、どちらもいつも人でいっぱいです。

 実は、このふたつのスターバックスは、うまく「差異」を創り出しています。

営業時間は、片方が朝10時から深夜2時まで。もうひとつは、朝7時から開店し、夜は10時ころには閉店しています。

 研修医の先生方が仕事を終えてコーヒーを飲みながら本を読むには深夜まで開いている店を利用し、当直明けでモーニングコーヒーを飲み、軽食が食べたいたいときには、もうひとつの店を利用することができるのです。





 スターバックスのミッションステートメントの中には、次のような項目があります。
 ・お互いに尊敬と威厳をもって接し、働きやすい環境を作る
 ・事業運営上での不可欠な要素として多様性を積極的に受け入れる
 ・コーヒーの調達や焙煎、新鮮なコーヒーの販売において、常に最高級のレベルを目ざす
 ・お客様が心から満足するサービスを常に提供する
 
 このミッションステートメントは、麻酔科の運営にも当てはまる項目であると思われます。「お互いに尊敬と威厳を持って接し」という部分は、麻酔科医局内だけに留まらず、外科医に対する姿勢としても必要な態度でしょう。
 「多様性」は、画一化された麻酔法に頼ることなく、つねに患者さんにとって最適の麻酔を心がける上で大事でしょう。
 麻酔に関する知識と技術は「常に最高級のレベルを目ざす」べきですし、患者さんが「心から満足する」麻酔は、究極の目標でしょうね。


さて、京都市立病院の新棟は、北側の地面の整地もほぼ終わりました。この北側のロータリーは、将来救急室への救急車の進入路となる予定です。