2012年12月16日日曜日

冬の散歩道

  天気がよかったので、昼に近所の公園まで散歩をしました。

 うっそうとした常緑樹の木々は、風でザワザワと音をたて、つい先週まで紅葉していた木立はほとんど葉を落としていました。

 でも、意外に暖かく、マフラーをしている首筋が、少し汗ばむくらいの陽気でした。











 サイモンとガーファンクルの曲に『冬の散歩道』というのがありました。

 Time, time, time
    See what's become of me
    While I looked around
    For my possibilities
   I was so hard to please
 (時よ、時よ、時よ
  ぼくがどうなってしまったか見ておくれ
  自分の可能性を捜し回っているうちに
  気むずかし屋になってしまった)

という歌い出しの曲です。

 若くて、自分の可能性を信じていた頃は、いつか何かモノになると思っていたけれど、気がつけば、いたずらに年だけとってしまったなと、この歌詞を口ずさむ度に思います。

 ローテーションで麻酔科に回って来られる研修医の先生方にとっては、この数ヶ月が、一生で唯一の麻酔とのふれ合いとなるかもしれません。

 そのわずかなふれ合いの時間を意義あるものにするのが、わたしたちスタッフの責務だと思います。

 さて、船を整備し、海に関する知識を身につけ、クルーで知恵を出し合って、明日からも最良の航海が続けられますように。


少年老い易く学なり難し
一寸の光陰軽んずべからず