京都市内でも雪が降り、冷たい北風が吹く一日となりました。
FIRSTFLEX 二眼レフカメラ |
この二眼レフカメラは、やがて一眼レフカメラに取って代わられました。そして、今ではデジタル記憶媒体の発達によって、フィルムそのものが骨董品となりつつあるようです。
Tycos社の血圧計 |
京都市立病院手術室にも、今は使われていない骨董品のような血圧計が残っていました。
Tycos社(U.S.A.)の手動血圧計です。このTycos社の血圧計は、支柱に取り付けることができるので、かつては麻酔器の横につけて、5分ごとに送気球で空気を送って、患者さんの手に巻いたマンシェットをしめつけて、術中の血圧測定をしていました。
去年までは、このTycos社の血圧計は、古い麻酔器の横に付けられていました。しかし、ほとんどのスタッフは、これが何であるのかは知らずに日常業務を行っていました。文字通り、「モノが放置」されていたわけです。
(株)OJTソリューションズ『トヨタの片づけ』(中経出版)では、こうした「モノの放置」がなぜ生まれるかについて、「『いるもの』と『いらないもの』を分け、『いらないもの』は捨てる—という『整理』が意識されていないから、モノの放置が生まれる」のだ、と説明しています。
いみじくも、マネジメントの父と呼ばれるP.F.ドラッカーは、『マネジメント(エッセンシャル版)』[ダイヤモンド社]の中でこう言っていました。
「イノベーションの戦略の一歩は、古いもの、死につつあるもの、陳腐化したものを計画的かつ体系的に捨てることである。イノベーションを行う組織は、昨日を守るために時間と資源を使わない。昨日をすててこそ、資源、特に人材という貴重な資源を新しいもののために開放できる。」
花屋に並んでいたスィートピー スィートピーの花言葉には、別離・門出とあります 「いらないもの」に別れを告げて、イノベーションを起こす門出にしたいものです |