2013年2月23日土曜日

術中X−P撮影はどうなるのだろうか?

 かつては、外科の術中胆道造影の結果や、整形外科の骨折プレート固定の確認などを行うときは、撮影したレントゲンフィルムを3階の手術室から1階の放射線科まで運び、現像したフィルムを再び手術室までもってきてもらっていました。
 このため、放射線科の技師さんは、手術室と放射線科を往復しなければなりませんでした。この動線の長さと、結果が出るまでに要する時間はかなり長かったように思います。

レントゲンフィルムデジタル処理装置
今は、レントゲン撮影をデジタルフィルムで行うことができて、画像処理も手術室の中でできるので、結果を待つまでの時間は、相当短縮されています。
 外科や婦人科では、クリニカルパスで腹部の異物の有無とドレーン等の位置確認のために術後レントゲン撮影が行われます。整形外科のTHAでは、人工関節の仕上がり具合を確認するために、閉創前にレントゲン撮影が行われています。これらの場合、術者は手を下ろして、画像が表示される器械のある、手術室の第二ドアのところまで出向いています。

 もちろん、ここで処理された画像は、放射線科まで転送されて、数分で院内の電子カルテに反映はされるので、待っていれば各手術室の中でも画像をみることはできます。

 来月から新棟に手術室ができると、各手術室からこの画像表示装置までの動線は長くなります。その分、結果をフィードバックする時間も延びてくるわけです。
 いったん短くなった確認時間が再び延びると、心理的には苛立ちがつのってくるかもしれませんね。


術後のレントゲン撮影で異物がないかを確認中
何かよい工夫はないかしら?