2013年3月23日土曜日

ツバメの帰還と術後嚥下機能の回復

 今年も、軒先の巣につがいのツバメが帰ってきました。
今年帰ってきたツバメ
一昨年は、カラスに巣が壊されて、孵化した子ツバメがカラスに襲われました。その後、軒の角にもうひとつの巣が作られて、去年は、二度ツバメが巣立っていきました。

 さて、ツバメは英語でswallowと言います。このswallowには、「ぐっと飲みこむ」という意味があります。日本語でも飲みこむことを「嚥下」と言い、この熟語にも「燕(ツバメ)」という文字が入っています。偶然でしょうか?
 子ツバメが親ツバメから餌をもらうときに、虫などをぐっと丸呑みしている動作あたりからの連想なのでしょうか?語源についてはよく分かりません。しかし、実際、去年目撃して驚いたのは、親ツバメが捕ってくる生き餌にトンボがいたことでした。
 小さな子ツバメは、文字通りトンボを丸ごと嚥下していたのでした。

去年巣立った子ツバメたち
この子たちがトンボを丸呑みしてました



 全身麻酔による術直後には、水も食べものも摂取してはいけないことになっています。これは、ひとつには嚥下機能が回復していないときに食べたり飲んだりすると、誤嚥する危険性があるためです。
 「喀痰なども飲まずに出して下さいね」とナースが声をかけるのも、術後の嚥下反射の回復の遅れを気にするためだと思われます。
 近年、筋弛緩薬ロクロニウム(商品名エスラックス)の拮抗薬であるスガマデックス(商品名ブリディオン)を使用するようになってから、少なくとも筋弛緩薬による嚥下機能低下の心配が軽減されたように思われます。


 朝夕、肌寒く感じる中にも春の兆しが感じられる今日この頃。
 今日は、夕焼けに西の空へと一直線にのびる飛行機雲が見えました。