1974年の井上陽水さんは こんな感じでしたね |
闇夜の国から二人で舟を出すんだ
海図も磁石もコンパスもない旅へと
という歌い出しです。
ここに出てくる海図というのは、英語ではchart(チャート)と言います。
麻酔中に術中のバイタルや投与薬剤、輸液、輸血、出血量、尿量などを記録する「麻酔記録」のことを、麻酔チャートと呼ぶことがあります。
海図というと、舟が進むべき安全なルートを指し示すナビゲーターという印象があります。でも、麻酔チャートの場合は、あらかじめ敷かれたルートというのは、そもそも存在していません。記録されてしまった内容は、あくまで麻酔と手術の結果であって、しばしば、予想していたルートからは、はずれたりしています。
昨今、この麻酔チャートは電子化されて、術中のバイタル等は電子麻酔チャート上に自動的に取り込まれて、適宜投与薬剤の内容と容量を手入力すれば、麻酔終了と同時に、麻酔時間・手術時間・輸液量・薬剤投与量などを計算して出してくれるようになってきています。
京都市立病院麻酔科では、まだ三枚複写の手書き麻酔チャートを使っています。電子カルテには、この紙ベースの麻酔チャートをスキャンして取りこんで保存しています。
麻酔器の右手にあるのが、電子麻酔チャート用PC |
も少し待っててね♡ |
今のところは「システム調整中」。
今しばらくのご辛抱を。