手術室では、新たに4室の手術室が増えて、失うものよりも得るものが多い印象がありました。
病院全体では、この新しい新棟建設が、民間資金を活用して公共施設等の整備を促進するという、いわゆるPFI(Private Finance Initiative)を導入して行われたために、さまざまな分野で「刷新」がなされています。先に紹介した、コンビニや喫茶、食堂なども京都市立病院や京都市が決定したのではなく、新棟建設を担った民間企業によって選定されています。その他、病院の警備、清掃、リネンの洗濯等についても新たな業者が入ってきました。
手術室の中から見ていても、まだ慣れない動きの中では、ゴミの回収やリネンの供給などの点で、戸惑いもあるようです。
キャスター付きのゴミ箱 けっこう重たい |
何だか中途半端な時期だなと思っていたら、Mさんだけではなく、以前の清掃会社の職員は、全員が先週の金曜日で京都市立病院を辞めることになっていたのでした。
南駐車場の北側にあるゴミ集積場 |
病院のゴミはここで分別されます |
Mさんとはそこでも会うことができず、手渡そうと思っていたお礼のお菓子を、控え室の同僚の方に託して帰りました。
Mさんは、鳥打ち帽を前後逆さにかぶり、脊椎カリエスで90度近く曲がった背中で、重いゴミ回収車を押しながら院内の廊下を移動されていました。今後、その姿は、新棟の廊下で見かけることはかなわなくなってしまいました。