手術室の室温25℃・湿度60% 蒸し暑いはずだ |
午前中から激しい雨に |
今日は、北館4階の内科病棟まで術前に出かけたので、階段の手すりを観察してきました。
一番古い北館には、手すりが内周にひとつしかついていませんでした。しかも踊り場の手前で一度途切れてしまいます。視覚障害者用の点字案内プレートもありませんでした。
北館の階段手すり 幅広・不連続 |
しかも片側だけ |
本館の階段には内周、外周ともに手すりがあり、どちらも踊り場で途切れることなく連続していました。手すりの要所要所に、視覚障害者用の案内プレートがついていました。
本館の階段手すり 連続・両側・点字表示あり |
材質はプラスチック |
そして、今度新しくできた新棟の階段では、内周、外周ともに手すりがあり、内周のてすりは高低の二段構えになっていました。
新館の階段手すり 連続・両側・点字表示あり |
しかも高低二段構え |
手すりというのは、きわめて基本的なバリア・フリー道具であると考えられています。階段の手すりというのは、上りのとき、脚力による上向きの移動を、腕の力で補助的に持ち上げる目的で使われます。また、下りのときにはいわばブレーキの目的として用いられます。つまり、上りのときも下りのときも重力に逆らう働きで用いられているのです。
この手すりには、握りやすさと連続性が求められることになります。手すりの金具がL字型になっているのは、どの位置でもとっさに握ることができるようにという配慮からです。(参考:日比野正己『図解バリア・フリー百科』[TBSブリタニカ])
この観点から新旧病棟の階段手すりを眺めてみると、北館の手すりは幅が広くて握りづらく、不連続なので、おせじにもバリア・フリーを考慮しているとは言えません。
本館の階段手すりは連続していて、内周にも外周にも取りつけてあるので、バリア・フリーであると言えます。ただ、材質はプラスチックなのでちょっと冷たい感じがします。
材質が木であるのは、バリア・フリーとは 直接関係ありませんが、 暖かみを感じさせてくれますね。 |
新館の階段手すりになると、材質は木でできていて、暖かさも伝わってきます。内周の手すりの高さが二段になっているのは、身長差も考慮したバリア・フリーであると言えますね。