2013年7月27日土曜日

Frog's eye signとは…

 大阪で開催された、「体幹神経ブロック/小児神経ブロック ワークショップ」に行ってきました。

 出がけに、近所の公園の植え込みで、マツヨイグサが咲いているのを見かけました。マツヨイグサは、漢字では待宵草と書くので、てっきり宵に咲くものと思っていたら、昼日中から咲いているものなのですね。



 その横には、早、ススキの穂が頭を垂れていました。











 神経ブロックのワークショップは、淀屋橋にあるビー・ブラウンエースクラップ大阪営業所で開催されました。京都市立病院麻酔科からは、Ts先生も参加されました。
触診で仙骨裂孔を探すTs先生

 埼玉医科大学国際医療センターの上嶋浩順先生の「体幹神経ブロック(腹横筋膜面ブロック、腹直筋鞘ブロック、傍脊椎ブロック)」と兵庫県立こども病院の香川哲郎先生の「小児神経ブロック(腸骨鼠径神経ブロック、仙骨ブロック)」の講義とハンズオンセミナーという内容でした。20名の参加者で、小児と大人の模擬患者さんに協力していただいて、講師とも直接やりとりしながらの気さくな会でした。

「右季肋部の斜めの創に対しては、肋間神経ブロックをすればよい」
「腹部のブロックでは、肋骨弓下ブロック云々という名称よりも、どの面でブロックすればどの皮膚分節がブロックされるかを理解する方がよい」
「小児の腹部が陥凹してエコーのプローベと腹壁の間にすき間ができる場合には、ゼリーを厚めにつければよい」
「小児の仙骨ブロックで、仙尾靱帯を貫くときの感触は、山芋をつまようじで刺したときのような感じだ」
…など、経験者ならではのコメントも聞けました。

 小児の仙骨ブロックでは、ブローベを仙骨を横断する面で当てたとき、左右の仙骨角と仙尾靱帯を描出するとカエルの目のように見えますが、これはFrog's eye signというのだそうです。
Frog's eye sign
二つの黒い丸がカエルの眼
口のように白く横一文字に見えるのは
仙骨面。その上に仙尾靱帯が見えます。