今日は、目下、麻酔科ローテート中の研修医の先生方の働きぶりをご紹介します。
ドクターYは、二年目研修医。PCAポンプを硬膜外カテーテルに接続中。
「今日の硬麻は効いてくれるかな?」
現在のローテーターで紅一点の一年目研修医、ドクターT。
「そろそろエスラックス入れようかな〜?」
クリーンルームで、厳しい視線でオペを見守る一年目研修医、ドクターT。
「バイタルよし。麻酔深度よし。オペ早よ、しよし。」
専攻医のドクターK。
「あ、おれ写真苦手やねん。」
「じゃあ、私が代わりに写っていい?」(友情出演:ナースO)
さて、今日は手術室の四隅の話でした。
普通の部屋の四隅は直角(90度)に作られていますね。でも、手術室の四隅は、下の写真のように、135度の鈍角に仕上げられています。なぜでしょう?
これは、掃除の時に、室の四隅にたまったホコリを取りやすくするためなのだとか。
ところで、2500年前、孔子はこんなことを弟子たちの前で言いました。
「一隅をあげて、三隅をもって反(か)えらざれば、すなわち復(ま)たせざるなり」
佐久協氏の訳はユニークですが、それを紹介します。
「四角なものの一隅を説明したら、残りの三隅は自分で類推する意欲がなければ、教えてもまずムダだね。つまりだ、真の教育は教わる者の自発性を高めることに力を注ぐべきなんだ。自発性さえ芽生えれば、誰もが自学自得するようになるよ。ムリやり知識を押しつけて教育したつもりになっているのは、とんだ思い違いさ。」
手術室の四隅が直角でないことと、孔子の言葉は何の関連もありませんので、深く追求しないで下さい。